鉄筋の役割

まちづくりに欠かせない
「鉄筋」の役割を紹介します。

鉄筋とは?

鉄筋コンクリート構造の芯の部分に使用される、鉄でできた棒状の建設部材のことを「鉄筋」といいます。コンクリートとの一体性を向上させるため、表面には小さな突起が施されています。鉄筋の太さは直径10ミリのものから、68ミリのものまで、十種類以上あります。

鉄筋の画像

鉄筋はなぜ必要?

コンクリートの芯に鉄筋を配することで、強度を高める役割を果たします。コンクリートは圧縮する力には強い半面、引っ張る力に弱く、一度壊れるともろさもあります。しかし鉄はその反対で、圧縮には弱いけれど、引っ張る力には強く、簡単には破断しない粘り強さがあります。こうした鉄とコンクリートのお互いの長所を組み合わせることで初めて、高い強度と耐久性を持つ建物ができあがるのです。

鉄筋の画像

どんな建物に使われている?

鉄筋コンクリート構造は1800年代後半にヨーロッパで生まれ、日本には大正時代の関東大震災以降、普及しました。強度や耐久性、耐火性に優れている鉄筋コンクリートは世界中で使用されており、特に地震が多い日本では今も主流の工法です。建築分野ではマンション、戸建て住宅、学校、病院、商業ビルなど、あらゆる種類のビルに。土木分野では道路や橋、トンネルなどの社会インフラに利用されており、コンクリートとともに、鉄筋が私たちの暮らしを支えているといっても過言ではないでしょう。

鉄筋の画像